外来語や外国語の母音合わせ
概要
外来語や外国語など、母音合わせに注意が必要なケースを考察する。
日本語化した外来語
カタカナで書いても多くの日本人に意味が通じる外来語は、すでに日本語の一部とみなせるので、A
I
U
E
O
による母音合わせが自然に行える。
例
ライト
と態度
light
やright
は、ライト
のカタカナ表記で定着しており、パターンAIO
の母音一致が自然に成立しやすい。
日本語化していない外国語
日常的に使用されず、アルファベットのまま表記されるような言葉は、日本語の一部とみなせないため、カタカナ表記が一意に決定できない。
したがってA
I
U
E
O
の母音を割り当てることも不可能なため、母音一致・不一致の判定があいまいとなる。
例1 子音で終わる語の処理
freight
と手芸部
freight
は“日本語化していない外国語”に該当する。
フレイト
、フレイトゥ
など複数の解釈ができ、母音パターンが変動してしまう。
末尾のt
を母音O
に対応させるのは、カタカナに置き換えた時の見栄えを重視する考え方。(上で述べている“日本語化した外来語”に近い)
末尾のt
を母音U
に対応させるのは実際に聞こえる音の近さで選ぶ考え方。(発音依存ライム)
末尾のt
を母音なしと解釈するのは原語に準拠しようとする考え方。
例2 連続する母音の処理
pronounce
と需要関数
pronounce
は“日本語化していない外国語”に該当する。
プロナンス
、プロナウンス
など複数の解釈ができ、母音パターンが変動してしまう。
例3 あいまい母音の処理
started
と端子
started
は“日本語化していない外国語”に該当する。
e
部分の発音記号ə
は母音の判定がしづらい。
スターテッド
、スターティッド
など複数の解釈ができ、母音パターンが変動してしまう。
原文ではE(っ)E(っ)A(ー)I
E(ん)E(ん)A(ん)I
で(リズム不一致の)母音一致を意図している。
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まとめ
上記で紹介したように、外来語として日常的に使われる語は日本語の母音によって表現しやすい。
一方、そうでない外国語は日本語の母音に当てはめるのが難しい。
そのため、発音が不明確な状況(活字媒体など)で提示された外国語の韻は、一概に“母音一致している”“一致していない”と論じるのが困難である。
だが、外国語を交えても通用するルールは幾つか考えられる。
たとえば、“同じ響きに聞こえるなら、音響上の反復効果は果たしている”といったものが一例。
これは理論的ではなく感覚的な韻の判定となる。
(文/SIX)
from 韻韻
世界標準化した母音合わせの定義を求めるなら、IPAで一致率を考える必要がありそう
変更履歴
2016.12.26
- 新規作成
2017.8.8
- 改稿
2019.1.17
- 公開用に清書
2019.1.23
- ライムブログにて公開
2019.7.19
- 具体例を見直し
2023.11.29
- 押韻島地下城への再録にあたり改稿