1954
コンクリートジャングルのハンフリー・ボガート
ご婦人のハートを狙う札付きの悪党
でもギャングヒーロー吹かすより自覚しろワースト
ラブシーンとアクションだけじゃ貧しいぞ発想
羽振りの悪そうなラップ史の末路なんて
ガムシロップ加糖した小豆色甘露
いやむしろ何度でも立つ日本男児
要は殴り込む覚悟を持った矢吹丈だっつうの
または昭和29 一針ずつ無常観暴き出す 黒澤明
ファッキンジャップだがリリシストサグライフ
作品作風なら七人の侍
あらわな喉笛 嘲笑う如く
うねる刀がとどめ刺す 片山五郎兵衛
見逃し厳禁だ リプレイ等しろ
畜生討て菊千代 三船敏郎
切り開くブロードウェイ ウィリアム・ホールデン
行き先不透明なら身支度しておくれ
粋がるのもええが自信作そう売れず
山のように積まれたCDはブロック塀
危機感持つべきだ 耳痛くともね
弁慶でもさする肘や向こう脛
引き裂く書面 いくら逆境でも
筆記圧強めにリキ入るボールペン
あるいは東京湾 小笠原諸島
轟音で津波起こす あの足音
トリロバイト蠢く大戸島
忍び寄る背後 領土侵犯
試合放棄し 全滅の扉ひらいて
オキシジェン・デストロイヤー?
文明の終わり告げる白熱光
ジュラ紀海底までD.S.
懊悩しても無駄と承知してなお
一人また ここへ来てしまう
オールドシネマの御伽絵巻
埃で埋まるが時折プレイバック
だが 永久に光る黄金期世代なんて
届く気しない過去は don’t remember
王道にペッと吐く性懲り無いスタンスで
今日も捻るんだ ロットリングペンのキャップ
思い出へ浸る オードリー・ヘプバーン
表情に未練浮かべ遠くを見ていた
しょんぼりしている顔 そっとして待つ
もう少し迫って本音を言えたなら
仰々しいジェスチャーで hold me tenderとか
尊い刹那 思うシーケンスは
路上に消えるから眼を閉じてみた
よそ見せず さあ手を取り let’s dance.
text / SIX
beat / Cidtronyck “Tell Me How You Feel (Instrumental)”