empty sky

ひそひそ話す笹や木の小枝
ほとんど聴き取れぬ囁きの声だ
はるばる風に乗って両耳へ宅配中
ラジオは電源オフ don’t believe da hype
数十日間かけ水平線の彼方
色んな荷物放り ついていけるのならば
フライト距離数万km
そうだったらいいのに空白の旅程表
他人に用意された自己啓発
拾う刹那で美しさ失う白詰草
酷く切羽詰まるんだ溜息もの
心象風景は暗い嘆きの門
思い描いた現実は現実と違う
記憶の片隅にエディット・ピアフ
焦がれそうな身を生地に流して焼くパート・ア・デコール
憧れを殺して生きるは何の為と問う

それでも歩こう 荒れた広漠な大地
無くなった宝物も無くは無いけれど
一掬い 憐れみのヴァセリンを塗布し
口笛はそぞろにクランベリーズのゾンビ
繰り返しの中 変わる景色を見たい
生まれて消える何か 穴埋め式問題
たった一人 樹海に ハウ・ダズ・イット・フィール
知らぬボーカリストが云った ノーバディーズ・ホーム
野草を枯らす薬でクリーンなガーデン
虫もつかぬ樹脂製のグリーンカーテン
人間もじきに斃れ土の中で安らかに朽ち腐っていくのに
愛おしくもない こんな世界最低
一人相撲で勝手に怒っても泣いても
人の気苦労を知らずに澄んだ快晴
飛行機雲は滲む水性のサインペン

text / SIX
beat / MORPHINE “TAO”