ハックルベリージャム

香料で台無しのアールグレイティーは
結末が有耶無耶のパープルヘイズ
トム・ソーヤーになれないハックルベリーだって
かまわないってマーク・トウェインは云うけれど

隣のホールのクラシックコンサートは
満員 立ち見 憎らしく混雑
敵わない相手が多く集うフロア
筆遣いは頑な オーギュスト・ルノワール

違いが有ることだけは互いに同じ
書き残すインクは赤色な血
あきらめは容易いけれど肩寄せる気はなく
また一石投じる意味は値千金

クラッシュアーモンドかブラウンシュガーみたいに
粉骨砕身してブラッシュアップ
週が明けてしまっても I’m still standing
情熱は溶けない アイスクリームサンデー

月夜 その杉の戸を叩く者はだれ
つくしんぼうとフキノトウが語る物語
土の匂いのプロローグに付き添っていよう
目線は背伸びしない 通奏低音

生命力 なみなみと フォルテシモ
まだ 地層は深々と降りた霜
埋もれた才能 すなわち掘り出し物
鳥たちも いつかは飛び立つよ

サンスベリア 百日紅は 高嶺の花
でも志は負けない パーマネントフラワー
無力で涙飲むプロレタリアート
苦労経た今 ほら蕾んでは開くよ

text / SIX
beat / DEMIGRASS