山嶺

遥かなる頂まで踏破すべくと歩く生き方は名誉
ウォルター・ウェストン
生を掴むか死に捕まるか丁か半
冗談半分で越えられぬこのオーバー・ハング
一歩先は真っ暗なクレヴァス
サクラクレパスの12色に無い闇色
前が見えぬ程の深い深いゴルジュ
サンドウィッチされる感覚
囚われた獄中
がらんどうといっていい胸の裡抱えて老いてお前もおれもいずれ老人
沸かせコンロにヤカンとチタンのコッヘル
だってこの身には感動ちったあ残っている
積み上げた一語一句おれのケルン
圧迫感はブロアーで今撥ね除ける

open your eyes. 誰かの贈る弱いエールが猛吹雪を耐えていく防水のアイゼン

体温の低下 体力の限界 干渉の圏外で何度の転落 座標の計算ムダな薄氷の世界で逆境の顛末 ひっくり返すために 発想の転換や反応の連鎖 その覚悟の結果 山頂の景観を見る邂逅の刹那の満足の笑顔が最高の映画

残響のフェードアウト…

タンコブと怪我 哀愁の背中 ガスコンロにシェラカップ 無い物ねだり いや何も求めずにやる単独行プレイヤー

I don’t care that.
ラインホルト・メスナー

プライベート全部潰し舞台稽古練習するクラリネットレッスンのような不倶戴天の決意
足跡つけるんだったらティラノサウルスレックスみたいに未来でも読めるくらいに刻み付けろfingers

text / SIX
beat / Wolt.Top9Crew “Inside Move”