鈴虫

この身は寂しい都会の群れの中
好みは仕舞っておく胸の中
木の実はジーンズのポケットの中
そのままジーンズはクローゼットの中

欲求にきりがなく罪深い身
霧かかる山嶺 フリークライミング
苦痛をやりがいと完全にミスリード
胃に来るブラックなマンデリン・リントン
溶けていくクリープはオーロラの天幕
ほんとうに疲れた日は言葉も出ない
あとはベッドへヘッドスライディング
昏々と眠りへ落ち デッドサイレンス

寂しい帰り道 鈴虫が鳴いて
それでも次へ次へ進むしかないって
ヨーイドン 石蹴っ飛ばし 俯きながらゆけ
ピストルも使いよう 撃つ向きならば天
ゆくえはノーヒント あぜ道や林道
名も無き雑草の隙間で凜凜と
いつまでも ハウリングクライイング
回りくどいのは無し 前に行くのみ

text / SIX
beat / Solrakmi “This Moment”