花宴

淡き光の俄雨
水滴ひとつ幾筋に別れ
流れ堰き止めるように開かぬ目
理由など言わぬが花ね
命をも賭ける覚悟の選択が間違いならいっそ死を思うまで
自尊心を咎めるように夢枕で責めさいなむいとし面影

鮮烈に蘇る沈丁花
嘘で済まそうとする自嘲癖
すべて消えるいちどきの身動ぎで
やるせない思い募り石を蹴る
瞼閉じ涙の蕾から
花言葉はありがとうずっと今まで
昨日が意味を何か持つとしたら
無駄にせず明日を空想しなきゃ

皆目見えぬ未来予想図
舞い落ちる花弁
愛をくれし君
夏が過ぎ紅葉
数々四季を越えて
微かに聞こえる
なつかしき声
君に預けしあの日の我が心は
消えたはずの感覚残る掌
繋ぐから離れる結ぶから解ける
空虚さは穴の底

針を刺す如き現実
泣き藻掻く本心
街の各所に迷い立ち止まるとき
夢をくれし君 まだたしかに浮かぶ
不滅なる日々 眼差しが肩を抱く
流るる雨のごとく ぐずついたり
続く傷みに枝をつけ 嵐を越える
流るる花のごとく 結ぶ光
無数に舞い踊るような 春よ、来い

text / SIX
beat / saib. “Shanghai Nights”
original / 松任谷由実 “春よ、来い”