別解グランプリの攻略法

概要

別記事ありきたりなフレーズの是非で触れたが、別解グランプリでは一つの素材フレーズをお題とし、すぐれた別解ライムの発掘力を競う。

今回は、その攻略のヒントとして区切り方との関連を述べる。

単調になる要因

素材先行法で韻を踏む際、区切り方を単調にする要因がいくつかある。

まずは“素材の区切りに引きずられる”というケース。

たとえばスタジオジブリで韻を踏むとき、トゥナイト/ウィズミー裏地用/キルティングなど“4/3”という区切りが使われやすい。
これは素材フレーズスタジオ/ジブリの“4/3”という先入観に縛られた発掘をしているためである。

つづいて、分割しやすい音数でばかり区切ってしまうケース。

舞台/降りずになど、素材の“4/3”という区切りからは脱しているが、“3/4”の区切りに終始する例も見られる。
これは“全体の音数のうち中央付近での分割が発掘しやすい”という特徴に起因すると思われる。(この理論は仮説段階であり、追加検証が必要)

そのほか、草木/の/息吹などの“3/1/3”というパターンも多く目にしやすい。
これについては低評価ライムの一種“助詞固定ライム”として改めて述べる。

参考

区切り変えサーチを活用する

このフレームを外すには、“区切り位置の変化を意識して韻を踏む”というトレーニングが有効である。

スタジオジブリの例でいえば、“4/3”“3/4”“3/1/3”といった頻出の区切り位置を避ける。
孵化/ミドリムシ(“2/5”)や伝い落ちる/水(“6/1”)といった色々な区切り方を試せば、独自性のあるフレーズが構築しやすい。

つまり区切り位置を変える行為は、必ずしも“難易度を上げる縛り”というわけではなく、ユニークな韻が発掘しやすくなるツールとしての面も持つ。

また余談だが、単語途中ライムというのは、なかば強制的に“区切り位置のスライド”を取り入れた手法といえる。
鋳型や単調区切りから脱却できない場合、ときに単語途中ライムを混ぜることもステップアップのヒントとなる。

まとめ

別解グランプリにおける評価には言葉選びのセンス等も関わってくるため、純粋に区切り位置の多様性だけで結果が決まるわけではない。
しかし、区切り位置が一定の“浅い発掘”では珍しい韻を拾いにくい(独自性が出しにくい)という点は明らか。

区切り変更というアプローチが常に正解とは限らないが、他の作者と差別化を図る上で覚えて損はないだろう。

(文/SIX)

from 韻韻

過去の別解グランプリには「競作スタジオジブリ」「artificial flower」などがあるよ

変更履歴

2016.11.25

2018.10.31

2023.11.29